「猫の介護、何から揃えればいい?」——そんな不安をやわらげるために、まず持っておきたい必需品と、生活がぐっと楽になる“プラスα”を実体験ベースでまとめました。※本記事は暮らしの工夫に限り、医療的アドバイスは行いません。
最初にぶつかる壁は「何を買えばいいの?」
介護が必要になったとき、多くの飼い主さんが悩むのが「猫 介護 必要なもの」「猫 介護グッズ」の具体像です。ベッド、トイレ、食器…
選択肢が多すぎて、結局「どれを選ぶのが正解?」と迷いがち。
買い直し・使いづらさ・猫のストレス…“あるある”な失敗
- 洗えないベッドを選んでしまい、すぐ買い直し
- 深い食器で食べづらく、食事が進まない
- すべりやすい床で移動が怖くなり、ますます動かない
こうした小さなつまずきが、介護する側にも、猫にもストレスになります。
“暮らし軸”で考えると迷わない:8カテゴリで揃える
医療用品ではなく、日々を快適にする生活まわりの8カテゴリで考えると、ムダが減り、選びやすくなります。
1. ベッド&防水
- 洗えるベッド(カバー取り外し可/低めで出入り楽)
- 防水シーツ・ペットシーツ(サイズ違いで数枚常備)
- バスタオル(洗い替えを多めに)
2. すべり止め&段差対策
- すべり止めマット(通路・トイレ前・食事スペース)
- ミニスロープ/踏み台(お気に入り場所の段差を解消)
3. 食事・水分(形状と姿勢の工夫)
- 食器台(高さ調整)+浅めの器(ひげ当たり軽減)
- 水飲み場を複数に(移動距離を短く)
- シリンジ/スポイト(※給餌用途の判断は獣医へ相談)
4. トイレ環境
- 出入りしやすい浅型トイレ(入口低め・段差なし)
- 吸収力のある猫砂(メンテが楽なタイプ)
- トイレ前のすべり止めマット
5. 清潔&ニオイ対策
- 無香料ウェットティッシュ/コットン
- 消臭スプレー(ペット用・無香料)
- 使い捨て手袋・ゴミ袋
6. 身だしなみ&快適ケア
- ラバーブラシ/コーム(やさしく短時間で)
- 柔らかいタオル(温めて清拭にも)
- 爪やすり(切るのが難しい時の代替に)
7. 見守り・移動
- 静音見守りカメラ(留守中の様子確認に)
- 安定性の高いキャリー/ペットカート
- 保温グッズ(湯たんぽ等/低温やけどに注意)
8. 記録&暮らしの管理
- 介護ノート(食事量・排泄・睡眠・気づきを一行で)
- タイマー/リマインダー(投薬や食事時間の管理に)
“これがあれば始められる”最短スターターセット
まずは最低限、ここから。後は必要に応じて足す方式がおすすめです。
- 洗えるベッド+防水シーツ(2〜3枚)
- 浅型トイレ+すべり止めマット
- 食器台+浅めの器/水飲み場の追加
- 無香料ウェットティッシュ+消臭スプレー
- 介護ノート(ノートアプリでもOK)
実体験からのミニTips
- 洗える=正義:汚れやすい場所は洗濯前提で選ぶとストレス激減
- 導線優先:寝床→水→トイレの動線を直線的に、段差ゼロに
- “匂い変更”は慎重に:急な砂・洗剤変更はかえって負担になることも
(番外)選ぶ前のチェックリスト
観点 | 質問 | OK基準 |
---|---|---|
洗いやすさ | 丸洗い/カバー外しは簡単?乾きやすい? | 洗濯機OK、替えカバーあり |
静音・質感 | カシャカシャ音や匂いで嫌がらない? | 無香料・やわらか素材 |
サイズ・高さ | 出入り・食事姿勢がラク?段差は? | 低段差・前面低め・高さ調整可 |
安全性 | 角・段差・コード類は危なくない? | 角丸/すべり止め/コード固定 |
“猫の今”に合わせて必要最小限から
すべてを一気に揃える必要はありません。
「よくいる場所」「よく困る場面」から優先度を決めて、小さく始めましょう。
- 寝床で粗相が増えた → 防水+洗えるベッドを優先
- 食が進まない → 器の深さ・高さ調整から試す
- 移動を怖がる → 床のすべり止め+段差解消
今日からできる3ステップ
- 観察:1日だけでいいので「困っていそうな瞬間」を記録
- 整える:その1〜2箇所だけ環境を先に整える(洗える・低段差)
- 続ける:介護ノートで“うまくいったこと”を一行メモ
※食事内容・投薬・給餌の判断など、健康や医療に関わることは必ず獣医師にご相談ください。
まとめ|“洗える・低段差・動線”が合言葉
猫の介護は、特別な道具より暮らしの整え方が効きます。
洗える・低段差・動線シンプルを合言葉に、猫も人もラクに、穏やかな時間を増やしていきましょう。
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本記事は体験と生活の工夫をもとに作成しています。個別の症状・治療・栄養管理に関する判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。